今月は先月の続き「人を観察する」と「観察から分かる相手の目の動き」について少し述べたいと思います。
ノンバーバルコミュニケーション
第一回目のブログ「人を知る」で心理学用語のノンバーバルコミュニケーション(非言語)という言葉を述べました。
改めてノンバーバルコミュニケーションについて少し述べて行きたいと思います。
言語を使うコミュニケーションをバーバルコミュニケーションと呼び、言語を使わないコミュニケーションをノンバーバルコミュニケーションと呼びます。
ざくっと述べると言葉以外で顔の表情や体の仕草などから出てくる情報がノンバーバルコミニュケーションに含まれます。
人類がまだ言葉を持たない原始時代から相手の表情や体の動きを見ながら相手の気持ちが分かるように進化しました。
私達は普段あまり気がつきませんが、日常生活で相手に対して意思疎通をはかるため、知らず知らずのうちに言葉と共に手振り身振りなどを使って気持ちや考えを伝えています。
例えば、あなたが商談相手の見込み客に対して会話中、相手の話に相づちをうったり、頷いたりしていると思いますが、いかがでしょうか。
テレビのバラエティ番組に出演しているタレントさんの中でも自分の考えを伝えるために手振り身振りを大きく動かしながら話す人もいます。
また、ノンバーバルコミニュケーションの使い方の一つとして、プレゼンの際に自分の考えを相手に伝えなければならない時にも有効な手段になると考えます。
ノンバーバルコミニュケーションに関して幾つかまだ述べたことがありますが、今回はこのぐらいで止めておきます。
相手の表情から感情を分析をする
先月、述べたように会話を交わす時に相手の感情が一番分かりやすいのは顔です。
顔から特に喜び、悲しみ、怒り、恐れ、驚き、嫌悪、軽蔑、落胆、諦めなど幾つも感情が浮かび上がってきます。
表情観察に慣れてくるとちょっとした唇の動きや表情筋のちょっとした動きから相手の微妙な感情も分かるようになってきます。
その時、自分の言葉や仕草によって相手がどのような印象を受けたかも感じられるようになってきます。
尚、観察眼の訓練で注意をしなければならない人達も存在しています。
中にはポーカーフェイスで演技の上手い人もいますから一定時間をかけて相手の様子を見る必要があります。
幾らその場で相手と話しが合ってもしばらくの間、一定期間は言葉や行動など多面的な要素を考えながら相手の様子を見て行かなければなりません。
私は、それなりに人生を経ていますからこのように一定期間、時間を使い人を見ています。
目の動きを考える
私は表情の読み取りは目を中心に見ています。
相手との会話中、表情の読み取りで一番分かりやすいのが目の動きです。
例えば、相手が困るような話しを投げかけてみると、目が左右に泳ぐことがあります。
あなたもそのような経験をしたことはありませんでしたか?
日本では、目は心の鏡ということわざがあります。
この諺の意味は、人間の目はその人の心の中を全てを映してしまう鏡という意味を持っているといわれます。
このように目の動きや目の中の黒目の大きさが変わることによって人の気持ちの変化が分かります。
どうでしょうか、会話の中で相手の表情変化で特に目の動きが上下左右に動いてませんか?
例えば、話し相手に質問した時、相手の表情で目が上に動いたりもします。
あなたの好きな人がそばにいて、その人があなたに対して素敵なことを言うと左右に動いたりします。
きっとあなたも会話の中でそのような経験があると思いますが、いかがでしょうか。
会話中に相手の目の動きを見ながら、相手がどのように言葉を受け取っているかを分かる手法の一つとして「アイ・アクセシング・キュー」というものがあります。
この方法はNLP(神経言語プログラミング)と言い、心理療法から開発されたとされています。
相手との会話で目の動きの観察として、「アイ・アクセシング・キュー」の手法を使って相手の思考の手掛かりにすると感情の分析が分かりやすくなると思います。
但し、相手の利き手によって分析の仕方が少し変わって行きますから注意して下さい。
今回も紙面のスペースが無くなりましたので、またこの続きは第五回目の「アイ・アクセシング・キュー」についてもう少し詳しく述べて行きたいと思います。