今月は先月の続きを述べて行きたいと思います。
人を考える観察眼を持つ
先月のお話しでは、相手の顔と自分の顔が正面で向き合った時に左側を中心に観察して下さいと述べました。
相手の表情は左側の方が本音が表れやすいとアメリカのノンバーバルコミュニケーションで有名な心理学者が述べています。
人の左側の顔に本音が出やすいことについては、心理学者の説明でしっかりと論理的な説明をされています。
25年ほど前になりますが、人の観察を始めた頃は人の顔を見る時に意識して相手の左側を見ていましたが、今はなるべく心がけて会話中の相手の微妙に変化する表情を中心に見ています。
話しが少し逸れてしますが、私が人の観察に興味を持つようなった経緯を説明します。
私が人の観察に興味を持ち始めた理由の一つは、妻が持つ人を視る観察眼でした。
私の仕事場に来る訪問者の方々の性格的な特徴を妻がよく当てしまうことでした。
また、仕事場に掛かってくる短時間の電話だけで、掛けた方の声でその方の性格的な特徴を当てしまうことでした。
最初は、妻の人の特徴に関する話を聞いて当然驚いていましたが、後から観察眼を持つことになった経緯を聞いてようやく納得がゆきました。
どうやら、妻は幼い頃に親から長い時間を掛けて人の観察の仕方を教えて貰ったことを話してくれました。
それから私自信少しでも相手のこと理解できればと思いながら人の観察に興味を持つようになりました。
私も最初の頃は人を観察する能力に対して余り自信はありませんでしたが、あせらずに時間を掛けながら努力することによって、少しづつではありますが観察眼が持てるようになりました。
現在では、相手の観察からその方の性格的な特徴に関してある程度ですが、分かるようになってきました。
偉そうに誰でも出来るとはいえませんが、時間を掛けて努力さえすれば多くの方が観察眼を持てるのではないかと思います。
人を観察する時に犯してならないポイント
私も含めて人は認知バイアスを持っており、人は人に対して先入観などで捉えがちになります。
誰しも自己バイアスが多分に入っていますから注意しなければなりません。
まずは、下記の5つのポイントを参考にして貰えればと考えます。
- 直感だけを余り頼りにしない
- 身なり、髪型や服装、持ち物などで人を決めつけない
- 相手の名刺の肩書きだけでみない
- 職業柄で相手を決めつけない
- 相手の言葉などを鵜呑みしない
商談会や異業種交流会で私自身が人と会った時に5つのポイントを念頭に於きながら対面するように心がけています。
気をつけて相手の目の動きを観察してみる
以前に述べたように人を観察する場合、表情の変化は分かりやいすいと思います。
人の気持ちを表す日本語には目に関する表現、慣用句でこのような例があります、目を細める、目を見開く、目の色を変える、目を皿にする、目を三角にする、目を白黒させる、目を丸くする、目を見張る、目を剥く、目を背けるなどの表現があります。
また、相手の表情を表す言葉で目で笑うという言葉があります。
コミュニケーションに於いて、当然相手の目尻が下がっていて、目が通常より少し細くなっていればじっくり観察をしなくても笑顔と分かります。
私が人に教える時に特に目の動きは分かりやすいと伝えるようにしています。
私達のお仲間にあたるお猿さん達も互いに目を見ながらお互いを分かるようにしています。
商談会や交流会では、人と人が互いに正面になり顔を見ながら会話を行う点を考えて伝えています。
先ほど述べていない慣用句で、目が泳ぐという言葉をあなたも聞いたことがあると思います。
話している相手がウソや隠し事をしていると眼球が左右に早く多く動きます。
あなたもそのような場面に遭遇したことはありませんか、私も幾つかの場面で遭遇したことがあります。
人は会話中に自分の頭の中では、色々なことを思い浮かべながら相手と会話をしているからです。
なぜ、人がウソや隠し事で目が泳いでしまうかという理由は、人間の自律神経の交換神経が優位になり興奮から来ると説明されています。
当然ですが、普段より必要以上にまばたきを行うことも交換神経の優位になっているからです。
最初にお断りしておきますが、相手の目が動きやまばたきだけでウソや隠し事があるとはかぎりません。
特に初対面では、相手も交換神経が優位になっていますから、普段よりもまばたきが多かったり目の動きが早かったりします。
尚、サイコパスといわれる人達は自分の利益のためなら顔色一つ変えないと言われています、このような表情変化のない人は観察しても意味がありません。
今回もお付き合いして頂きましてありがとうございました。
見て頂いた方の仕事に於いてご参考になれば、幸いです。
次の第八回目は「表情の変化で分かること」について述べたいと思います。