株式会社プルーゲン/デザイン担当の太田です。
今回はコンセプトについて、私なりの解釈と考えを述べたいと思います。
コンセプトを日本語に直訳すると概念や観念という言葉になります。
辞書で調べると概念や観念とは、「ある事物の概括的で大まかな意味内容」と説明しています。
コンセプトについて述べるとどこから、どのように語ればよいやら私としては余りにも雑然で捉えどころがありません。
プランの方向性を決める際はコンセプトが必要
過去に様々な企業や行政などからの依頼で講師として企業に訪問して感じることは、仕事で行うことの思索や思考に於いて残念ながらあまり深く物事を考えていないような気がしています。
幾つかの企業で商品開発の指導を行った時、デザインに関して考えをまとめるための書き込み用に大雑把な用紙がありました。
それは、デザインコンセプトやテーマコンセプトなどの細々した項目が見当たらないものでした。
そこで、新たにデザイン開発用にデザインコンセプトなどの項目を入れたものを作成しました。
なぜ、このようなことが起きてしまうのか理由の1つとして、これについては残念ながら日本の国の教育課程に問題があると私は思っています、話しを戻します。
私が思うコンセプトとは、物事の方向性を決めるための骨格として必要になるものだと思います。
多くの人とお話をするとコンセプトすら考えずにプランを実行しようとする方が必ずいます。
まずは、プランのテーマを決めたら次にプランの方向性を決めて、次に骨格となるコンセプトを考えなければなりません。
住宅建築例えるとプランのテーマが土台になり、そしてプランのコンセプトは骨組みになりますからコンセプトがしっかりしないものだと、その骨組みがグラグラの住宅で地震や小さな台風で建物が崩壊してしまいます。
プランに対してそのぐらいコンセプトは重要なものになります。
あなたがアイデアを持っているなら、しっかりとテーマを考えてコンセプトをしっかりと練ることによってプランはより完成されたものになると思います。
但し、思いついて考えたアイデアも現実化のために一度市場に於いてマーケティングが必要になると私は考えますが、あなたはいかがでしょうか?
思いついて考えたアイデアに対してマーケティングもせずに手放しにプラニングの過程にはいるのは時間のムダになると思いますが……
行動を起こす時もコンセプトがある方がよい
出来できれば、個人的にも行動を起こす前にコンセプトがあった方がよいと考えます。
営業や販売を職業にされている方は一日当たりの販売目標があると思います。
一日当たりの販売目標を達成するために販売先に向かう場合、行動に於けるコンセプトを考えた方が自分の将来のためになります。
なぜ、コンセプトが必要になるかというと、何もなく販売先に出向いてただ営業や販売の話しを行っても行動した軌跡は残せますが、販売目的を達成する可能性が低くなるからです。
あなたが自社のパンフレット以外のアプローチをするツールを制作しており日常的に販売に対するイメージトレーニングでもしていれば可能性も高まりますが…
それがなければ、やはり自分なりの一日の行動に関するコンセプトを持つことをお勧めします。
大変ですが、その都度その日に行う予定の○○会社で自社商品の説明を行う際に独自のコンセプト(説明骨格と切り口)を考えてスクリプト(自分用の台本)をどのように行うかを考えた方が未来に対してより良い結果になると思います。
確かに面倒だとは思いますが…
ただ私の経験で申し上げるとそのようなことを行って営業目標を達成することができるようになりました。
独学で個人的に心理学や脳科学を30年程学んできて論理としても整合性があると考えます。
コンセプトはデザインとコンテンツには不可欠
先ほどの述べたようにデザインやコンテンツのもととなるアイデアが浮かび思考を行った後に市場で売れる可能性があるかどうかのラウンドマーケティング行います。
可能性が高いようならテーマに対する方向付けと肉付けを行いテーマに関する骨格になるコンセプトを創作します。
私の経験上、このような手順が踏めないようなデザインやコンテンツなどはビジネスプランとして成功しない可能性が高いと思いますが、あなたはいかがでしょうか。
私の営業指導のメンターも行動を起こす前に 5割ぐらいは考えをまとめておくと良いと話しておりました。
今回もお付き合いして頂きましてありがとうございました。
見て頂いた方の仕事に於いてご参考になれば、幸いです。
次の第8回目は「コンセプトを考え、振り返る」について少し述べたいと思います。