ヒューマンスキル

人は様々、十人十色

四文字熟語で十人十色という言葉があります。
辞書で調べると「一人一人がそれぞれ違う個性を持っている」「考え、好み、性質などが人によって、それ ぞれ違う」などの意味を示しています。
確かに私達一人一人性格や考え方、価値観が育った環境や遺伝子によって影響を受けて一人一人当たり前のように違います。
だからこそ、営業・販売に於いて仕事が面白いのではないかと考えます。
また、その十人十色によって会社内や営業先、店頭での仕事について面倒だと感じることも1つや2つではないと思います。
高名な心理学者のアルフレッド・アドラーによると「対人の悩みのほとんどは人間関係」によるものと説明しています。
確かにアドラーさんの高説の通りだと誰もが思われるのではないでしょうか。
何故、このようなことを述べているかというと私自身、社会に出て様々な仕事で四十数年以上関わっていると様々なシチュエーションは違えども基本的に人間関係に於ける問題の本質は同じことだと思えるようにな りました。
会社内や営業先などの人間関係に関して客観視を持って、それを保持して行くためには様々な分野の書物を数多くを読むことだと私は考えていますが如何でしょうか...
私は三十年前から現在まで営業・販売指導を行っていますが、特に営業・販売の業務を担当している方には 自己の体験や経験ではなく、自己の育成につながる向上心や自分が悩んだ時には自分の傍に本を必ず常備し ておいた方が救いになると思います。
前置きが長くなりましたが先回の続きの本題へ

営業・販売系の心理効果

以前にも述べたと思いますが、近年営業に使える心理学系の書籍が市井の本屋の店頭に並んでいるのをよく 見ます。
勝手ながら推測で申し訳ないのですが、多くの方が営業・販売系心理学の本を買い込んでも営業・販売の 現場で本に書かれている心理学の○○効果をすぐ思い出して使えないのではしょうか。
数多くの本を読んでいる人の中でたまには、本の心理学効果を使えている方も当然いるとは思いますが...
あくまでも私なりの考え方ですが、心理学の○○効果の 1 つや 2 つ、3 つほどを丹念に記憶して営業・販売 で使えるような場面が出てきた時に応用することが一番の得策だと考えます。
以前のヒューマンスキルでも述べたように金額交渉に於いてドア・イン・ザ・フェイス・テクニック効果を 使用して、私なりに効果が得られました。
これも私の体験で申し訳ないのですが、フット・イン・ザ・ドアやローボルテクニックなどは割と覚えて使 いやすいとも考えます。
余り心理学○○効果などばかり述べると本屋に置いてある書籍と変わり映えしないので述べることは、やめ ておきますが私の体験の話しを最後に 1 つ述べます。
商談では余程のことがない限り、相手先の担当者も売り込まれることはきっと避けると思います。
みんな人の子ですから、売り込みが酷ければ酷いほど相手を避ける傾向が高くなるのは当然です。
少し古い教えの言葉になりますが、「営業は恋愛と同様で、相手を追えば追うほど相手は逃げる」という例 えがあります。
この心理学作用のことを「カリギュラ効果」といいますから参考になればと思います。

営業・販売は余り難しいと考えない

以前にも述べてように個人的に脳科学や心理学を個人的に研究して三十年程は経っています。
企業から営業・販売の依頼を受けた時の専門業種はデザイン・プランナーでしたから全くの畑違いでした。
自慢ではありませんが、以前のブログに述べたように周りから営業・販売の評価が高いことやフリーランス になった際には、一業種専属デザイナー契約で今でいうところの営業代行的なこともこなしていました。
私としては、当時周りがいうほど営業・販売の能力が高いとは思っていませんでしたから敢えて営業・販売 の方にメンターとして指導して下さいとお願いをしたぐらいです。
それほど、三十数年前には営業・販売についてとても難しいものだと考えていましたから。
現在は、脳科学や心理学を研究して行く中で私なりに感じていること営業・販売を余り難しく考え思い悩む 方が良くないと考えます。
例えば、営業・販売に於いて成績が全く上がらないなど自分の中で色々と苦しんでも、ちっともいいことに つながりません。
過去、企業に在職していた時に企画のプラニングなどで室長から「余り悩むと茶の木畑に入るゾ」といわれ たことがあります。

茶の木畑とは慣用句で「迷う、収集がつかない」ということです。
成績が全く上がらないことで漠然とグルグルと悩むよりも 1 つ 1 つの問題や課題を分析して行くことに注視 する方が重要だと思います。
本当に成績が上がらない理由は、自分の営業・販売の仕方が拙いのか、それ以前の問題なのかなど、周りの 様々な人からアドバイスを貰いながら、営業・販売に対して自分の何が足りなくて、何が違っているのかを 色々な側面から考えることの方が大切だと考えます。
営業・販売に於いては地道な活動並びにチャンスなども複雑に絡んできます。
なぜ、難しく考えない方がよいと述べているのかというと、余りにも悩み過ぎると問題や課題に対して求め ようとした答えから遠く離れてしまうからです。
そいう私にも過去に経験がありましたので、その経験から述べています。
現在脳科学や心理学などを研究するなかで営業・販売に於いて人の習性なども調べて行くと私なりに意外な 今まで知らなかった営業の盲点なども多く自分でも思い当たることがあります。

今回もヒューマンスキルを読んで頂き、誠にありがとうございました。
これからもヒューマンスキルのブログを宜しくお願いします。
文 / デザイン・マーケティング担当 太田正信

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