ヒューマンスキル

ウソと表情2

本題に入る前にバイアスについて少し述べたいと思います。
他のサイトでも確証バイアスに関したブログを少し書いています。
人は様々なバイアスを抱えています。
人は自分の都合のよいように色眼鏡を掛けて人をみます。
当たり前に、あなたも私も少しは確証バイアスを抱えています。
では確証バイアスが人間分析に関係するのかと聞かれれば関係します。
自分自身が確証バイアスが掛かった状態であれば、当然相手を正しくみることができません。
例えば、「相手が思っていた人と違っていた」とか「人に裏切られた」「あの人に騙された」などということがあ ります、少しでも人を正しくみるために、自分自身にも確証バイアスが少しはあるということを分からなけれ ばなりません。
では、人を正しくみるためにはどのようにすればよいのでしょうか?
まずは、先入観念で人をみることを止めることが重要です。
これも一つの例として述べますが私の周りにいる若い方々には、「人を役職でみることを止める」「社会的な 名誉や学歴でみない」などと話しています。

人は自分の感じた先入観念で考える
人はどうしても先入観念で相手をみます。
私自身の例ですが、コンサルとしては誤解を受けやすいような身なりをしているところがあるからです。
現在、仕事としてではなく縁あって知り合いの営業マンに色々な物事のアドバイスをしています。
その方と出逢った場所は、ビジネスアライアンス主催の名刺交換会でした。
彼は私と名刺交換をする時に怪訝な表情をして名刺を交換しました。
今では、その彼も人を見掛けだけでは、見ないようになっていると思います。
彼同様にどうしても人はビジネス業務でコンサルというステレオタイプ的なもののみかたでみているからです。

以前に少し述べたように私は美大出身で様々企業で営業指導や販売促進のコンサルを行っていますが 現在では存在している方もいるかもしれませんが、数十年前では髪を伸ばしたコンサルは皆無だと思います。
分かりやすい姿形の例えをステレオタイプ的でいえば「、髪は七三」「白いワイシャツ」「ネクタイはブルー」「スーツ着用」など、多くの方はこのような身なりをした人を想像しています。
私が髪を伸ばしていることで、一つのスクリーニングとの利点として、相手を姿形だけで判断する人が目の前からいなくなることによって相手の見方が分かり、私としてはそういう方とは仕事をしなくてもよいこと です。
確かに髪の毛を伸ばしたコンサルの私は少し変わっていると思いますが、私のことを面白がってくれる方と 一緒に業界にはないユニークな仕事を行いたいと考えています。
現在多様性社会といわれていますが、特に地方では都会のように身なりにも寛容な雰囲気がないように感じ ます。

自分が抱えている確証バイアスなどを少しでも解消するためには、単眼思考ではなくて複眼的な思考を持 つことをお勧めします。
それはバイアスを抱えることで相手の人柄や能力などが素直にみられないということに尽きます。
ましてや人の分析などできないと私は考えていますが...。
自分が多く抱えているバイアスが影響すると自分の都合のよい思い込みで相手を見たり考えたりすること になります、すると必ず後悔することになりますから注意して下さい。
前段の話しが長くなりました。

男性の驚いた顔

本題に入ります。
今回は「ウソの表情」の続きについて述べたいと思います。
私なりに今回は表情についてもう少し話しをしたいと思います。
前から説明した 3 つの領域にある表情筋について述べます。
先回に述べたようにウソをつく人は相手からの詰問によって「これは自分が危ういと思って」や質問によって「これは拙いと思ったり」など良心の呵責によって、脳の視床下部の副腎皮質を刺激してストレスホルモンのコルチゾールが分泌されます。
人がそのように感じると心臓の心拍数が上がりバクバクして血圧が上がって、神経系統により身体の様々な場所に変化が表れます。

表情を作る筋肉
ストレスホルモンのコルチゾールなどにより自律神経から顔面の表情を作る神経に伝わります。
人間の筋肉には、意識で動かせる随意筋と意識で動かせない不随筋があります。
表情筋は少しの随意筋と多く不随意筋でできています。
基本的に随意筋は意志で動かすことができますが、表情は不随意筋が多く占めていますから不随筋は自分の意志では動かすことは無理だと考えます。
表情筋で動かせない不随筋は自律神経下でコントロールされており、自律神経の管轄下では自分の意志では勝手にコントロールできません。
以前からの説明のように人間はコミュニケーションなど何かしらの外的な刺激があると表情は 3 つの領域 にある表情を作る筋肉に伝わり感情などが分かります。
例えば、相手が軽蔑する時に分かりやすく動く表情筋は「大頰骨筋や上唇挙、下唇下制筋」などが動くと思います。
また、相手が喜んでいる時に分かりやすく動く表情筋は「大頰骨筋や眼輪筋、上唇鼻翼筋」などが動きます。
このように感情によって様々な表情の筋肉を使います。
当然、作り笑いなどは自然ではないので、表情をよく見ていれば分かりやすいと思います。 
下記の図は「表情を作っている筋肉の種類」のです。

表情筋

次の第十二回目は「ウソから分かる仕草」について少し述べたいと思います。
出典:株式会社誠信書房 .(著)ポール . エックマン . ウォレス .V. フリーセン .(訳)工藤 力 ..「表情分析」・株式会社ナツメ社 .(著)齊藤 ..「見た目でわかる外見心理学」・株式会社宝島社 .(監修)坂井建雄 .「不思議す ぎる人体のしくみ図鑑」

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