デザイン/マーケティング思考

マーケティングと哲学

今回のテーマは「マーケティングと哲学」について少し述べたいと思います。
その前に Web の記事や地元の新聞の記事に取り上げられているタイパ(時短)に関して再度述べたいと思い ます。
私が書いているデザインとマーケティングのブログの中でも昨今の若者の間で流行っているタイパなどの 時短について書いています。
当然、私も全ての時短が悪いとは思いません
私自身もネット経由で送られてくる動画に関して、じっくりと見聞きするだけの価値があるかを確認するた めに倍速で見ます。
しかし哲学を考える時に時短という概念は相反することになると思います。
私は学校で哲学を専攻してはおりませんでしたが、私なりの勝手な解釈かも知れませんが哲学を考えるとい うことは様々な物事に体験や経験を通して時間をかけて考えることが哲学だと思っています。
私もこの世に生まれ落ちて半世紀以上経っていますが人生は短いと思います、
人生を豊にするためには全て 近道がよいと思っていません。
様々なことを遠回りしたことによって考えが広くなることは往々にしてあります。
遠回りすることが哲学につながることになると考えます。
このことを踏まえて「マーケティングと哲学」に関して述べて行きたいと思います。

本題にはいります
先回同様に、私なりのマーケティングと哲学について述べたいと思います。
辞書でマーケティングについて調べると「マーケティングとは、企業に於いて消費者が求める価値ある商品 やサービス提供するために企業が販売活動する市場に対してリサーチを行って、商品やサービスの販売活動 を行いながら、目的とした市場に対する流通を円滑化するための活動及び仕組みである。」と説明しており、 哲学について調べると「哲学とは世界の根源や本質を見極め真理を探究する知的な営みなど」と説明してい ます。
どちらに関しても 2 つとも知的な活動の探求です。

何故デザインやマーケティングも哲学的な考えが必要か
先ほど説明したようにマーケティングを行うということは、企業が社会や人に対してサービスや商品を市場 に対して円滑に供給するための活動や仕組みためにあると述べたました。
ただ、マーケティングを行うマーケッターが市場調査や販売統計、マーケティング理論を使いこなせばよい というものではないと考えます。
マーケッターが市場を通して販売促進を円滑にし売上げを創意工夫することがマーケティングとしての知的 活動だと私は考えます。

哲学を通してマーケティングを改めて考える
私なりに40 年近くマーケティングの仕事を経験して、マーケティングについて考えて理解したことは マーケティング活動をする行為が学術的な難しい理論を述べることではなくて、マーケッターが様々な体験 や経験を含めた深い知識を持って知的活動が備わってこそマーケティングをするということだと今は考え ています。
前にブログで述べたように昔では手に入らなかったマーケティングに関する専門書、昨今では海外のマー ケティングの専門家の書籍も和訳されて Amazon などのネット通販や大型書店で多く販売されています。
それだけにマーケティングの専門的な用語や理論だけではなく、先ほど述べたようにマーケティングもデザ インと同じように仕事上で自分の哲学を考え、どのように本質や根源を追い求めて追求して行くかが肝要だ と思います。
これも前回述べたようにマーケティングの専門的な知識だけでは、安易すぎマーケッターのバックボーン としては弱いと考えます。
偉そうに述べるつもりありませんが、小賢しくマーケティングの専門用語を並べるのではなく、仕事を通し て社会や人に如何にあなたの様々な知識を生かして、あなたらしい商品開発や販売促進ができるかが問わ れると考えます。
それこそが、マーケッターとしての哲学を持つことにつながってくる思います。
いずれにしてもマーケッターはプロとして自己の思想が必要になると私は考えていますがいかがですか。

昨今、経営デザインという言葉をよく見聞きします。 これまで経営学の中では語られていなかったことをデザインを通して考えることだと示されています。 とても新しい視点だと思っています、マーケティングやデザイン活動を行っている者として参考になって います。

マーケティングとして視点を複数持つ重要さ
このような常に新しい視点や切り口がマーケッターにも必要だと私は考えています。
近年Web 制作や運営のサイトをみると心理学や行動経済学などを勉強をされている多くの方々をみます。
心理学や行動経済学をプロのマーケッターとして学び、人間の本質や根源を少しでも知ることによってより 企業の発展や社会に還元ができるように様々な事柄に好奇心を持ちながら活動し努力をすることが重要だ と考えます。
先回述べたようにいずれマーケティング業界も人工知能によって変化をします。
その時を乗り切るためには、より様々知識を持って新しい視点や切り口を創造できる人だけがマーケティン グの世界に残り活躍をして行くのではないかと考えています。

今回もお付き合いして頂きましてありがとうございました。
見て頂いた方の仕事に於いてご参考になれば、幸いです。
次のは「コンセプトと哲学」について少し述べたいと思います。

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