はじめに
デズモンド・モリスという英国の動物学者が書いた書籍があります。
1967 年に出版された「裸のサル̶動物学的人間像」の中で人の習性や社会性について述べています。
他にも様々な書籍に人をサルとかチンパンジーに例えるタイトルで多くの出版物が発行されています。
本当に私たち人は類人猿のチンパンジーとは遺伝子レベルでは 1.6%ほどしか違いがないので、デズモンド・ モリスが示すように裸のサルと表現されても納得してしまいますね。
しかし遺伝子を具体的に調べてゆくとチンパンジーと人の違いがハッキリとしてゆきますが、端的にみると裸の サルと称されてもしかたないと思います。
今回は、ノンバーバルコミュニケーションについて久しぶりに触れてみたいと思いますが、人に近い類人猿の ゴリラやチンパンジーも含めながら、人と類人猿の違いも顧みながら述べてゆきたいと思います。
なぜノンバーバルコミュニケーションにおいてサル学や動物学などに触れる必要があるのかと思われるかもしれ ませんが、心理学でノンバーバルコミュニケーションの知識を得て行くのはそうなのですが、進化学など色々調 べてみると共通点と相違点があることがわかります。
自分なりに人間に近い類人猿との差異を深く理解したが方が、ノンバーバルコミュニケーションの知識が少し深 まってくると私は考えて調べております。
そのような観点から以前のブログでもノンバーバルコミュニケーションを少し述べておりましたが、改めてアイコン タクトなどを含めた表情など、もう少し深掘をしたいと考えました。
少しばかり前置きが長くなりましたので本題へ

どうして人はアイコンタクトをする?
人が相手を確認にする際に、かならず無意識に相手の表情をみながら目をみつめてしまいます。
そのことについて、私たちに近い類人猿に関する面白い研究の論文がありました。
アイコンタクトの行為ついては、社会生活において人類は当たり前のように自然に行いますが、他の類人猿も脅 しや情愛表現の時も同様にアイコンタクトを行うようです。
2015 年に京都大学霊長類研究所の狩野文浩特定助教と野生動物研究センターの平田聡教授とドイツ・マックス ブランク人類進化研究所ジョセフ・コール博士達が類人猿のボノボとチンパンジーのアイコンタクトについて調 査を行った結果を米国科学誌「PLOS ONE」に掲載。
その結果、チンパンジーよりもボノボの方がアイコンタクトを 1.5 倍ほど多く行ったようです。
私がボノボについて覚えていた記憶では、ボノボはお互い争いを極力避けるためにチンパンジーよりもグルーミ ングや身体的接触のホカホカなど行為があるとされています。
類人猿のように人間関係を円滑に廻すために人類も表情や感情を読み取り相手に情愛を示したり、相手との諍い を起こさないためにアイコンタクトを無意識にしていると考えられているようなのです。

どうして人の目には白目があるのか?
以前にもブログでも人の表情と目にはついては述べたと思いますが、もう少し述べてみたいと思います。
白目のことを専門用語で強膜といいます。 人の顔について説明している「顔を科学する!」という書籍の中で人の表情について述べています。
なぜ、他の動物の目には白目が見えないのか? 先ほど、述べたチンパンジーやボノボにも当然その強膜といわれる白目はありますが、人よりも少し小さいよう です。
また、ゴリラの強膜は黒いと述べています。
どうして、人の目には白目があるのかといえば人の進化からきたようです。
デズモンド・モリスの書籍の中で白目(強膜)について男性と女性では、白目の大きさが少しばかり違うように述べられています。
男性の目は女性よりも大きく、また女性よりも男性の方が白目の大きさが小さいと述べられています。
理由としては、社会的な習慣などによって女性の方が涙腺の動きが活溌であり、男性の方は表情の表出が少な いようにさせていると述べています。
その書籍中で、人に白目があるために他人の感情が分かりやすくなりコミュニケーションを行うのに重要な要素 になったと述べています。
また、2007 年の学術誌「Journal of Human Evolution」に掲載された調査研究によると大型類人猿と人の乳児 の視線の動きに関して、比較対象した実験結果が述べられています。
実験の対象として、大型類人猿と人の乳児の目の動きを調べたようです。
例外なく人の乳児は目の動きを追いますが、大型類人猿は頭の動きを追ったとされています。
やはり人と類人猿とは、進化から捉えても基本的にアイコンタクトの仕方でも少しばかりコミュニケーションが違うということが分かってきますね。
出典:最終更新 2026 年 4 月 22 日 12:08. フリー百科事典 wikipedia.(文 / 編集)Parsoid.「デズモンド・ モリス」・1990 年 3 月 10 日 . 株式会社ニュートンプレス(刊)馬場悠男 . 金澤英作(編集).「顔を科学する多角度から迫る顔の神秘」・2026.04.04 18:00.Forbes JAPAN.(原文)forbes.com.(著)Scott Travers . (翻訳)的場知之 / ガリレオ .「なぜヒトだけが霊長類の中で「白目」があるのか?アイコンタクトで文明を築いた人類の眼の謎」.https://forbesjapan.com/articles/detail/94819・公開日 2015 年 06 月 22 日 . 京都 大学 hp. 京都大学広報課京都大学広報課 .[DOI] http://dx.doi.org/10.1371/journal.pone.0129684 .「ボノボ はチンパンジーよりも頻繁にアイ・コンタクトする」.https://www.kyoto-u.ac.jp/ja/research-news /2015-06-22・1986 年 12 月 10 日 . 株式会社小学館(刊). デズモンド・モリス(著). 藤田統(訳).「BODY WATCHING A Field Guide to the Human Species」・「デズモンド・モリス」
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