ヒューマンスキル

コミュニケーションの本質を理解する

あなたは、コミュニケーションで誤解を受けたことはありませんか?
人は、コミュニケーションに於いて簡単に誤解を招く要素があります。
誤解を受けない、誤解をしないようなコミュニケーションを行うためにどうすればよいかを考えなければ なりません。
まずは、なるべくお互いの誤解を生まないためには話し方の技術を覚える前に幾つか考えておく必要があ ると私は考えています。
私なりにコミュニケーションについて述べて行きたいと思いますので、しばしお付き合い下さい。
私自身、仕事以外で縁あって周りの若い人達に様々ことについて話しをする機会があります。
関係先から仕事などでコミュニケーションについてはよく相談を受ける立場でもあります。
人は母国語である言語が通じれば、余り意識せずに無意識的にコミュニケーションをしていると思います。
コミュニケーションに関しては、その時のシチュエーションや話しの受け取り手の性格やコミュニケーシ ョンの傾聴能力の個人差なども大きく関係してくるとも考えています。
また、私が相手と会話をしている中で重要なことを伝えても、伝わらない場合も当然あります。
よく聞く話しの中で「言った、言ってない」などは、仕事や生活の中で聞かれるフレーズの一つです。
なぜ、そのようなことが起きてしまうのか。
それは、話しをしている人の話法的な問題なのか受け取り手の傾聴の問題なのか、はたまたその場シチュ エーションによって起こりうることなのかなど様々な要素があるとは思います。
用件を伝えたい人が話した内容と伝えたい本来の言葉の意味さえも受け取り手のことを良く理解していな いと、すれ違いが起きてしまう点もあるのではとも考えています。
なぜ、人はコミュニケーションによってお互いの認知や認識などですれ違いができてしまうのか。
コミュニケーションのすれ違いが起きてしまう幾つかの要素を今回と次回に渡って述べたい思います。

脳は錯覚するもの
言語が共通であれば、目と目を合わせれば人は分かり合う?
高名な学者の方が、お互いの目を見て自己と他と意図的に分かり合うのは人とイヌだけだと説明しています。
また恋は錯覚などといわれており、そういえば昔の流行歌の歌詞の一部に「目と目で通じ合う」という表現もありました。
以前に読んだ科学記事の中で、日米に於ける実験でお互いが見つめ合うことによってお互い分かり合うような報告がでていますが...。
私は、それはあくまでもお互いの思いがほんの少し通じ合うような程度の意思疎通だと考えています。
話している側が受け手側の目をきちんと見て話すことによって、話す側が勝手に相手に話す内容について理解されていると思ってしまうところに脳が錯覚するようなポイントがあると思ます。
目を見て話せば人が理解するなどと考える方がお互いに大きく誤解を生むことにつながると考えなければ、いけないと考えています。

同じ言語でも相手と話して内容が通じるとは限らない
誰も彼も多くの人達はバイアスなどがあり、思い込みの中で生きているといっても間違いないと思います。
例えば、私がブログ中でも幾つか述べているように人には認知バイアスが潜んでいます。
人は、自分の認知や認識が間違いがないと勝手に思い込んでいるところがあって無意識下に於いて自分の判断は正しいと考えいます。
だからこそ、互いの目を見て話せば分かり合えるなどと思い込むことが自分自身の錯覚の始まりに過ぎないと思っています。
以前にも述べたと思いますが、四文字熟語で、十人十色という言葉があるようにその人その人の育った環境や遺伝子が違うように人の考えや気持ちはそれぞれ少しづつ違っています。
ひょっとすると見ている現実も人によっては解釈していること事態が違うかも知れません...。
例えば、相手が話している内容が単純明快なものであれば、受け取り手もそれなりに内容を理解することができる可能性も大きくなるとは思いますが...。
ましてや抽象度が高い内容や少し理解が難しい複雑な課題や問題など入り組んだ話しなどは相手が聞けば分かるというものではないと考えています。
先ほど述べたように、当然のようにその時のシチュエーションや話しの受け取り手の性格やコミュニケーション於ける傾聴能力など個人差なども大きく関係してきます。


自分がコミュニケーションの相手を正しく観察しているか
なぜ、コミュニケーションの相手を観察する必要があるのか、それは相手の観察をせずにコミュニケーシ ョンをするということは、相手の考えや気持ちを感じずにただ話すことに終始するだけで意味がありません。
コミュニケーションに於いても、日本人は当たり前ですが建前と本音が隠れています。
一般的に相手を観察せずコミュニケーションを相手の見た目や肩書き、先入観念で見てしまうと必ずという ほど自己の錯覚に陥ってしまう可能性が高くなります。
コミュニケーションを行う際は自分自身が認知バイアスなどを持っていることを意識して忘れないように して下さい。
観察眼を持ってコミュニケーションの相手を素で見るように努力しましょう。
自己の錯覚に陥らないためにも見た目や肩書きなどを気にすることなく相手の性格や人間性について詳細 に観察しチェックをしながら記憶をして行きましょう。
コミュニケーションの相手の話す時やこちらの言葉を聞く時の表情や動作や仕草を観察します。
次ぎに言葉の使い方や声の抑揚やリズムなどを注意深く捉えましょう。
また、相手の身なりや身に付けている装飾類もチェックをしましょう。
これだけでも相手を理解する手がかりになると考えます。
前からお伝えしているように、まずは自分の周りの方やクライアント先の担当者などの性格や考え方、価値 観などを努力して知って行くことが、相手との関係が円滑なると考えています。
また、自分との性格の違いや考え方、価値観の違いの認識を持つことが肝要だとも付け加えておきます。

次回、私なりにコミュニケーションを行う際に気を付けなければならない幾つかの心理学のポイントをお 伝えしたいと思います。

今回もヒューマンススキルのブログにお付き合いして頂き、誠にありがとうございました。
これからもヒューマンスキルのブログを宜しくお願いします。
文 / デザイン・マーケティング担当 太田正信

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