はじめに
株式会社プルーゲン/ITコンサル担当の鈴木です。
今回は「外注をうまく活用する」について投稿します。
私見として、ビジネスは然ることながら、社会活動や皆さんのプライベートに至るまで、世の中のあらゆることはすべて「役割分担」で成り立っていると考えています。
そして、目的に応じて、どんな役割が必要なのか、誰がその役割を担うのか、そして各々が能力を十分に発揮するというすべての要素が絶妙なバランスで合わさって、事(コト)がうまく運び、良い結果を生み出します。
これについては、皆さんからも多分に共感をいただけることかと感じています。
本題に入ります
DX化/システム導入のプロジェクトにおいてもその役割分担は大事な要素の一つです。
業種や企業規模に応じて必要な役割とそれを担う人数は異なるかと思いますが、一般的に必要とされるのは以下の役割になります。
- 意思決定者 (経営層、プロジェクト責任者)
- プロジェクトリーダー (プロジェクト全体の管理、調整役)
- 業務部門メンバー (業務の現場から管理までを把握し、業務知識を有する)
- IT部門メンバー (社内のIT環境を把握し、情報技術の知見を有する)
これらの役割については、1人が担当することもあれば、複数人グループでの組織体制をとるケースもありますが、役割を担う担当者間において建設的なコミュニケーションと調整を図ることができれば、一層プロジェクトが成功する可能性は高くなります。
昨今では、人材不足の影響からか複数の役割を1人で担うケースもあろうかと思いますが、正直これは高負荷がかかるためあまりオススメはできません。
最悪の場合は、オーバーワークに陥りプロジェクトを止めてしまうことにも繋がりますので、もし可能であればこれら4つの役割は別々の担当者が担えることが理想と考えます。
言うまでもないことですが、予め自社の経営や人材の状況を考慮し、計画的に進めることが大事なポイントです。
本当に人材不足であるなら
理想を言えば、自社内の人材で全ての役割分担をカバーできるに越したことはありません。
必要な役割を自社内で担える人材がいない場合には、外注を活用するという選択肢が出てきます。
繰り返しになりますが、まずは自社内にはどのような人材がいて、前述の役割1~4を担える適任者がいるかどうかの把握が必要です。
その上で、プロジェクトに関わる自社内の人材でどの範囲を担当するかを想定のうえ、足りないピース(役割)を外部から補うことになります。
外注の活用方法の一つになりますが、システムベンダーとの折衝役として、クライアント企業の立場に立つ人間を外部から補う手段も考えられます。
特に前述4の役割を担う人材が自社内にいない場合には、クライアント企業の社内状況やIT環境を把握するのは元より、プロジェクトリーダーを補佐できる外部人材が理想です。
また、実際のところ、プロジェクトを進めて行くうちに当初の想定どおりに行かない場面や見落としを発見する場面も往々にしてありますので、その都度細かい方向修正や役割分担の見直しは必要になるかもしれません。
そして、忘れてはいけないことは、『プロジェクトは自社(クライアント企業)主体で進めることが望ましい』ということです。
要望や要件をしっかりとまとめ、それに対して適切な提案を外部に求めるというスタイルとして、丸投げや任せすぎにならないようにしましょう。
大きな理由の1つに、DX化/システム導入後は、ずっと自社(クライアント企業)で運用していかなければならないからです。
これについては、こちらの記事(自社で企画検討すべきこと)も併せてご覧ください。
最後に
プロジェクトの人選は、その企業の本気度が表れます。
また、依頼を請けた外注先もクライアント企業の本気度に応えられなければ、プロジェクトの成功はあり得ないでしょう。
弊社もご依頼をいただいたクライアント様とはそのような関係性のもと、今後も有機的なプロジェクトを数多く進められるよう努力して行きます。
今回も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
皆さまの事業活動がシステマチックで好循環となりますように。