DX化/システム導入

まず、やることは︖

株式会社プルーゲン/ITコンサル担当の鈴木です。
既にDX化/システム導入が問題なく進められている方は絶対に読まないでください。
無駄なお時間を取らせてしまうことになりますので。。

IT業界に携わって20年以上が経ちました。
その間、様々な業務改善やシステム開発のプロジェクトに関わり、⾊んな経験をさせていただきました。
また、プロジェクトの成功や失敗もたくさん⾒てきました。
その知⾒をもとに、この記事を読んでいただいている皆さまに少しでもプラスになり、転ばぬ先の杖となれば幸いと思い、ペンをとりました。

どうしてDX化は必要なんでしょうか?
システム導入すれば、飛躍的に売上が伸びたり、業績が改善するのでしょうか?

ここでは、着実に業務改善やDX化/システム導入を進められるステップをお伝えしたいと考えています。
お客様からDX化を進めたい、システム導⼊を考えたいと相談をいただいた際に、必ずお聞きすることがあります。
「御社の業務フローは⾒える化できていますか︖」

これは、以下のことを指しています。
・全ての社内業務の流れが把握できているか︖
・⽂字や図式で資料にまとめることができているか︖
・自社の業務に関してマニュアル化されているか?

経営的な改⾰や業務改善を進める際に「⾃社の業務が理解・把握できていること」が何においても⼤前提となるということです。
あらゆることに共通して⾔えることですが、何か⾏動を起こす際に、まずは「現在地」を把握することが必要であり、そこを起点として「どの⽅向へ」「どんな⼿段で」進むのか︖の思案がスタートします。

DX化やシステム導⼊においても全く同じで、⾃社現⾏業務(現在地)を把握し、それを起点として経営⽅針・事業⽅針に沿って(どの⽅向)、DX化/システム導⼊などの対策(どんな⽅法)を検討することになります。
⼀度きりの⼈⽣ですから、⽬的や当もなく旅に出かけることも時にはワクワクするものですが、ビジネスにおいては、⽬的や当もなく前に進むことは無謀であり、あり得ないことですよね︖︕

まず、やることは⾃社の現状の業務を細かく洗い出し、「現在地」を明確にすることです。
それによって、現状のどこに課題があり、解決すべき⽬的と優先順位を明確にし、⽬的を満たすことでどのような効果が得られるのかも想定することができます。
ちなみに、この作業をAIに任せることはまだまだ難しいと私⾃⾝は考えています。仮に可能になるとしても、まだしばらく先のことになると思います。

さて、現在地がはっきりと見えてきました。
DX化/システム導入を検討するにあたり、一番重要となるのが「目的」です。

目的は、自社の経営方針や事業方針、業務課題と照らし合わせて優先順位と共に決まります。
また、社内各部門とのコミュニケーションや連携も重要になってきますので、ボタンのかけ違いが起きないよう言語化しておくことをオススメします。
ココを疎かにすると、後で大きな問題となって、プロジェクトが頓挫するリスクを抱えることになります。
この辺りの、プロジェクトを失敗しないコツについては、また後日記事にする予定です。

目的と優先順位が見えてくると、何にどのくらいの予算が必要か?いつ頃までに実施できるのか?等の検討がしやすくなります。
もし外注を活用する場合でも、見積範囲が明確になりますので、後々の大きな問題を未然に防ぐことにもなります。

言うまでもありませんが、外注へ「丸投げ」状態ではこれまた大きなリスクとなりますし、コストを抑えたいのであれば、できる限りのことは自社で対応しましょう。
万が一、やっぱり具体的に何をすれば良いのか分からない場合や人手が足りない場合には、弊社にご相談いただければサポートさせていただきます。

最後まで記事を読んでいただき、ありがとうございました。
皆さまの事業活動がシステマチックで好循環となりますように。

DX化・システム導入の目的事例

▼経営戦略
新規事業参入、既存事業拡大、顧客層拡大、商品開発、売上販売拡大、成約率向上、同業他社との差別化、顧客満足度向上、内部統制確立、上場準備

▼業務改善
情報一元管理、制度改正対応、属人化防止、業務標準化および合理化、コスト削減、重複(二重)入力防止、人為ミス防止、ペーパーレス化、コンプライアンス対応、アウトソーシング、社員満足度向上、離職率軽減

▼時間短縮
データのリアルタイム同期、締め(決算)処理の短縮、納期の短縮

▼コスト
残業時間(人件費)削減、システム保守運用費用抑制、通信費用・ライセンス費用抑制

▼システム
障害発生率改善、操作性向上、パフォーマンス向上、老朽化によるリプレイス、サポート終了対応、他システム間連携、セキュリティ強化、情報漏洩対策、クラウド化

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