デザイン/マーケティング思考

コンテンツのキモを考える

よく使われる言葉として「相手の肝を掴め」といわれるほどキモとツカミという言葉はコンテンツ作りには重要なキーワードとして私は捉えています。
まず私なりにコンテンツなどの作品に関する作成のキモについて述べてみたいと思います。
肝を辞書で調べると「五臓でいうところの肝臓」「まごころ」「こころのそこ」「気力」「物事の重要な点」「急所」「工夫」「思慮」などと述べられています。
デザインとマーケティングのブログいうところのキモとしては「物事の重要な点」や「急所」「工夫」と 考えます。

よく文やデザインなどを含めたコンテツの表現では、この作品のキモはどこかなどと述べられています。
作成全体の中で、テーマ設定を行ってコンセプトを作り上げて行くわけですが、以前ブログで述べたように自分が制作したいモノに対して漠然としたイメージを描いて作り上げるには、もう一方で少し論理的に必要 な骨格を同時に考えていなければなりません。
説明をイメージしやすくするために一般的な建て売り住宅の建築物としての例を改めて考えてみたいと思 います。

尚あくまでも例なので、とりあえず土地の敷地面積や立地、交通便など関することはここでは外します。
建て売り住宅建築では、一般的なユーザーに購入して貰うことが販売条件の一番です。
一般的なユーザーに建物を売るために考えるのは耐久年数がある程度値する住宅の土台と骨格が必要になります。

そして、ライバルハウスメーカーに負けない売り物になる住宅のキモが必要になります。
住宅のキモとしては、デザイン性や居住性が一番になってくると思います。
当然、ライバルのハウスメーカーに対する購入価格もある程度落ち着いた価格が必要になります。
このように考えるとコンテンツ作成も住宅建築も似ている部分が多いと思います。

購入ユーザー(オーディエンス)であり、魅力あるデザインや過ごしいやすい居住性(売りとなるキモ)と私は考えますが、如何でしょうか。

これはいつも私がデザインやイラスト、物語、ブログ作成などで行う作業の順序を述べるとアイデアが浮かんだ段階で、その作成したいモノがまず現実性があって、ユニークさや意外性、斬新的など要素が詰まっているか、そしてそのコンテンツが市場に於いてオーディエンスに受けるかどうか考えます。
先ほども述べたようにテーマを考えながらテーマに添える骨格の芯となるコンセプトを行いながら作り上 げるモノの全体骨格を考えながら草案やラフスケッチを行っています。

作成するコンテンツの表現した内容のキモをどこに持って行くかという点もよく考える必要があります。
キモは表現するモノの核心をついたところに忍ばせて作られているようでなければ、表現するモノを存在させるだけの意味が無く、存在する価値が少ないのではと思いますが、如何でしょうか...
また、キモを分かって貰えるためのツカミも考える必要があります。

さて、作成したモノのキモについてですが、先ほども述べたようにまずはオーディエンスに理解され受ける点があるか、またないのかが重要ですから作成するモノには常にマーケティングの視点が入っているのかが 重要なポイントになってきます。

オーディエンスがコンテンツを見たり読んだりした時に「作者はコンテンツのここを表現したかったのか」と思わせたり、考えて貰うことがそのコンテンツが共感を得ることになるのではと考えます。
古今東西小説や映画、アニメーションなどのコンテンツに於いてオーディエンスの共感が強く多い作品には、必ず作者がいわんとするキモを感じるようになっていると思います。 だからこそ、たとえそのコンテンツが昔に作られ古くて古典的であっても現代人にも通用するのではと考えます。

とにもかくにもキモが無いようなコンテンツでは、魅力が足りなくてオーディエンスの共感は余り得られるようなことは少ないと私は思っています。
コンテンツの全体像の骨格を考えた時にそのコンテンツのキモを必ず考えて作るべきだと考えています。
くどいようですが、改めてオーディエンスのこころに刺さるには、必ずそのコンテンツの中心となるキモを考えてみて貰えればと思います。

今回もブログを見て頂きありがとうございました。

文/デザイン・マーケティング担当 太田正信

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