ヒューマンスキル

コミュニケーションとは

ウィキペディアでコミュニケーションを検索すると「社会生活を営む人間の間で行われる知覚や感情、思考の伝達」と述べられています。
また、他の辞書などでコミニュケーションを調べると「人間が互いに意思・感情・思考を伝達し合うこと。
言語・文字その他視覚・聴覚に訴える身振り・表情・声などの手段によって行う」などとされています。
私なりにコミュニケーションをシンプルに捉えると会話によるお互いの意思疎通をはかるための行為だと考えています。

社内でよくある会話
ここは、とある企業の営業部。
A 課長が入社一年目の B 君に対して「なかなか新規開拓に関して良い結果がでないようだね」と話してき た。
「C 先輩に同行させて貰っている時は先輩の姿を見習っていますが」「なにぶん 1 人で訪問して、相手の担 当者と話しをすると、すぐに話しが途切れてしまいがちに...」と B 君は答えた。
このようなやりとりは一般の会社であればどこにでもあるような上司と部下による会話の風景だと思いま す。
私は現在、営業・販売指導のコンサルタントの立場ですから経営者の方だけではなく従業員の方々からも 様々な相談などを受けることもあります。
以前にもブログの中でも述べたようにデザイン職を中心にしていた時は、色々な人からコミュニケーショ ンが上手いといわれておりましたが、私としては今ひとつピンときていませんでした。
時には当時のクライアントの経営者から、どうしてもと請われて営業部の販売指導も行っておりました。
営業部の指導をしながら、どうのようにすれば新規開拓の顧客を得ることができるような会話やコミュニ ケーションができるかなど好奇心を持ちながら、様々な心理学や脳科学などの文献や書物を調べていまし た。
現在でもコミニュケーションについては、関連する様々な書物などで続けて調べていますが奥深い...。

お互いにコミュニケーションが成り立っている?

人と人の間で交わすコミニュケーションほど、調べれば調べるほど奥深く切りがなく難しいものはないと考えています。
普通に日常生活をしていれば誰しも日本語での会話さえできていて、コミュニケーションの質そのもの 問わなければ、余程のことがない限り会話自体は成り立つと思っていますが...。
コミニュケーションの相手が違えば会話そのものの取り方が違いますから会話に関しての価値観や内容の質さえ変わってきます。
コミュニケーションを行う場合、話しをする相手についてよく調べて分かったうえで認識をしないとコミュニケーションそのものがトンチンカンなものになってしまいます。
私なりの経験で申し訳ないのですが、どうしても人間は自己の固定概念が強いために相手にレッテル貼りをして正しく相手を観ないことも多いと考えています。
通常、人間は相手のことを余り気にせずに興味も持たず、自分のことばかりに関心がいくように残念ながらなっています。
それ自体が普通といえば普通なのですが...。
コミュニケーションに於いて、相手を多角的に観るために会話そのものの内容だけではなく相手の身体をくまなく観察することは相手のことを知るうえで重要な手懸かりにつながってきます。
また、営業担当者はお客のニーズを聞き出すだけの技術と技能を社会から当然要求され、持ち合わせなけ ればなりません。

改めてコミュニケーションについて考えてみましょう。

口数が少ない方が徳?

最近、営業担当者は本や web の記事で外向性の人よりも内向性の人のほうがいい、などというの話題があ ります。
私だけかも知れませんが、性格が外向性の営業担当者の方が顧客に対して饒舌に話しているようなイメージ を持っています。
また反対に性格が内向性の人は口数が少なく自分が話すよりも相手の話をよく聞いているようなイメージが あります。
そのような視点からみればと外向性の営業担当者よりも内向性の営業担当者の方がセールスマンとして向い ているのではと考えてしまいます。
では、なぜコミュニケーションに於いて口数が少ない方が話し相手として良いのでしょうか?

コミュニケーション於ける 3 対 7 とは何か

そこに関してこのようなことが述べられています。
「アメリカのマサチューセッツ州にあるウェルズレイ・カレッジにて会話に関する調査を行いました。
心理学者である C・クラインケン博士のコミュニケーションに関するウェイトを調べると自分が多く話すよ りも相手に多く話して貰い自分が傾聴する方が自己の印象が良くなる」としています。
このウエイトの割合が自分が話すのが3で相手が話すのが7です。
このような心理学的な観点からみても商談に於いて、自分が多く話すよりも相手に多く話してもらうように 持って行くことが大切なのです。
様々なコミュニケーションに関する書籍などでも話しを行う場合にはなるべく相手に多めに話して貰うほ うが、コミニュケーションが上手く修まるとされています。
そのためには私も行っていますが、相手企業の業種の話題などの情報や担当者に関する情報を集めて商談に 望むことが肝要だと思います。
また、コミュニケーションのラリーが途中で切れて互いに沈黙する時間ができても慌てて焦る必要はない とも考えます。
次の話題に切り替えてもよいだけの情報提供ができるような質問などの素材を前もって用意しておけばい いだけだと考えます。
私が新規開拓で飛び込み営業などを行う場合でも相手先の情報を集め得るように行動しています。
また、現在はタイパが叫ばれる時代といわれていますから相手との会話に花が咲いても話題を切り上げて、 相手がもう少し話しがしたいというぐらいにした方が心理学的にセールス担当者の印象がよくなると思い ます。
余程のことがない限り、コミュニケーションを行う際にはなるべくあなたが話すよりも相手が多く話すよう にして貰ったほうがいい結果につながります。

次回も引き続き私なりにコミュニケーションに於いて、気を付けなければならない幾つかの心理学的なポイ ントをお伝えしたいと思います。

出典:フリー百科 wikipedia.「コミュニケーション」・2008 年 4 月 19 日 . 株式会社洋泉社(刊).「洋泉社 MOOK - 図解 できる人が使っている「暗示」テクニック / 会話は「相手が 7 割、自分が 3 割」p-44」

今回もヒューマンススキルのブログにお付き合いして頂き、誠にありがとうございました。
これからもヒューマンスキルのブログを宜しくお願いします。

文 / デザイン・マーケティング担当 太田正信

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