ヒューマンスキル

なぜ第一印象で相手を決める?

はじめに
前回のブログでも述べたように、仕事で最寄りの私鉄を使い目的地に行く時に車内で私の隣席に女性が座ろ うとしないのは、妻からもいわれているように普段から厳しい顔つきのせいであるようです。
しかし、毎日歩く道でよく警察のバイクやパトカーなど通りますが、今まで一度も職質はうけておりませ んが...。

きっと女性の直感かなと思っておりましたが、どうやら少し違っているようなのです。
それは、女性だけではなく男性にも相手を一瞬で判定する細胞組織の存在があるようです。
少しばかり古いデータで、人は周囲の環境下に於いて五感では、視覚が優位とされています。
大昔の原始時代に出会った人や動物が、危ないか危なくないかなどを警戒心により見分けるためのニューロ ンそのものが発達したものではないかと考えます。
あくまでも今までの私の調べた知識による推測になりますが...。

とにもかくにも、商談やパーティーなどでは人は見ず知らずの方と出会った際に自分にとって良いか悪い かの判断をすぐ 0. 何秒かで下すために備わったものですから、女性に私が避けられても仕方ないのだと思 います。
テレビドラマで悪役を演じている人相が悪そうな俳優の方でも話してみると、とても感じの良い人だと好 印象をうけたりしています。
また、テレビの中では、ハンサムで爽やかなイメージで映っている方でも会うと、反対にイメージが悪い方 もいます。
以外と第一印象なんていい加減なものかもしれませんから、それに囚われすぎると機会損失になる可能性が あるので、第一印象だけに囚われずよく相手を観ることに徹する必要があると思います。
やはり、相手の人となりを理解するなら、それよりもパラランゲージとノンバーバルコミュニケーション の方が重要な項目です。

パラランゲージとノンバーバルコミュニケーション

以前、ヒューマンスキルでも述べたと思いますが、久しぶりにパラ言語とノンバーバルコミュニケーション について改めて説明します。
パラランゲージ(言語)とは、言葉以外で相手の声の強弱や声の調子、話すはやさ、声質、イントネーション の使い方などを指します。
ノンバーバルコミニュケーションとは、相手との言葉や会話以外での態度や姿勢、仕草、動作などを指し ます。

商談中に自分の話しにばかり集中していると相手の微表情を見逃してしまう可能性があります。
先ほども少し述べましたが、微表情とは 0.2~0.5 秒ぐらいでの早さで表情に変化が現れます。
私も親戚の会食で、身内から微表情の変化を見つけたことがあります。
私の話したことに納得していないことが、相手の微表情ですぐに理解しました。
初めての方は、表情観察などでは微表情を見つけるのは難しいかも知れませんが、慣れると分かるように なります。

すぐに相手のこころも分かってしまう

ノンバーバルコミュニケーションを学ぶ時よく述べられていることは、相手が黙っていても相手から気持ち が漏れ伝わって分かってしまうといわれています。
仮に目の前の相手が話さなくても姿勢や仕草、動作などノンバーバルで分析して行けば相手の少なくとも 気持ちがよく分かります。
例えば、相手が腕を組んだり足を交差する仕草は、少なくとも防衛や拒絶に近いの気持ちを持っている可 能性が高いということにつながります。

また、脳の状態では心理学や脳科学いうところのトカゲかウマの状態になっている可能性があり警戒心が 高いと思います。
相手が手の平を見せたり、足を広げているようなら脳の状態では、サルの状態なっているので、オープンマ インドの安心や共感の気持ちの可能性が高いとも考えられます。

このようにノンバーバルコミュニケーションによる分析から相手の脳の状態の理解度もよく分かります。
上記に述べたように商談の際に相手とのコミュニケーションを行っている時の手がかりとして、パラランゲ ージとノンバーバルコミュニケーションの知識を利用することが、商談では有利になります。
なぜ、コミュニケーションを仕事にする営業・販売担当者がほとんどこの技法を手にしないのか、私にはよ く理解ができませんが...。

文面からも相手の性格が丸分かり

メールや報告書などでも相手の性格が浮き彫りになります。
例えば、メールや報告書などで要点を手短に、明瞭かつ簡潔に書くような人は、論理的で合理性を求める 性格だと捉えることができます。

また、同じようにメールや報告書の要点を初めに書かずにダラダラとまとまりがなく、長く書くような人の 性格は非論理的で、どちらかといえば感覚系で物事を捉えるような方だと考えられます。
そして、詳しく知ろうとすれば、相手の表現に於いてのコンテクスト(文脈)表現の仕方でも分かること ができてしまいます。

上記二点のメールや報告書の文例をあげたように相手の性格や考え方について、興味を持ってみると分かる ことができると考えます。
このように相手そのものを理解しようとすれば、色々なところに相手の性格や気持ちの変化など情報の形跡 が分かります。
相手が幾ら性格や考え方などを隠しても「頭隠して尻隠さず」などのことわざがあるように相手を様々な角 度で観察すればするほど手に取るように相手が見えてきます。

今回もヒューマンススキルブログにお付き合いして頂き、誠にありがとうございました。
これからもヒューマンスキルブログを宜しくお願いします。
文 / デザイン・マーケティング担当 太田正信

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