デザイン/マーケティング思考

仮説を考える

魅力あるコンテンツを考える

仕事などで取り組む物事については先人達のお陰で、その物事に関することには程度の差はあれど様々な 決まり事が存在しています。
近年多くのビジネス実用書に於いて、人を説得するには物語を述べると書かれています。
私も仕事柄 10 年前ぐらいから興味があって物語について多くの書籍の購入やそれに関することをウェブ検索、ウィキペディアなどで調べたりしていました。
ウィキペディアで調べると映画に於ける基本的な物語の流れに関しては大きく三幕で区切られており、それぞれ一幕の中で面白くなってくるような要素を盛り込んでいることが書いてあります。
物語全体の流れで三幕構成が波のような形に収まって行くこともコンテンツを創作する場面などでクリエイティブな視点として参考なるのではと思いました。
同様に音楽でも人に感動を与えるためには同じような形式になるのではと考えます。

人の気持ちを引き込むために、改めて多くの人の中に流れている共通する事柄を認識し考えることが重要だと考えます。
共通する認識とは、誰でもがイメージできるものであるということになります。
人はコンテンツで共感する音楽や映像などで、ドキドキ感やワクワク感、ホノボノ感、スッキリ感などを求めます。
音楽でも映画でも当然ヒットするコンテンツの底辺に流れているものは普遍的に同じ要素を持つものだと考えます。
音楽や映画で共通する決まり事や人が本来持っているイメージなどを無視するコンテンツは人に受け入れて貰えないと考えます。
私を含めた商業主義のクリエイターは斬新さを求めるような習性がありますが、それに溺れすぎてしまうと必ずしっぺ返しが来ると考えていた方がよいと思います。
コンテンツ作成は余り保守的になり古イメージでもいけないし、余りにも斬新で革新的なイメージでもよくないということに尽きます。
とにもかくにも先人達の決まり事を踏襲をしながらも上手く新しい要素を入れることを念頭におきながら コンテンツ制作に励むことが重要だということになります。

本題に入ります。

今回は仮説について私なりに少し述べてみたいと思います。
辞書で仮説について調べると「いろいろな事柄の関係が実際に確かめられていない場合、それを統一的に説明するための理論的な仮定。」などと述べられています。
特に商業ベースに於いては作り手側であるマーケッターやデザイナーがクリエイティブする際には仮説と検証が必要と考えます。

当たり前の事ですが、商業ベースでは、常に依頼側と作り手側の関係があり、依頼側の課題に対して作り手側が課題を解決することによってビジネスとして成り立っているからです。

クライアントから依頼されている条件の中でクリエイティブ側はクライアントが望むことに対して最大限の成果を得られるような結果が必要とされるからです。
それに即していないようでは、ビジネスとして成り立たないということです。
だからこそクライアントが求めるような成果をもたらすための仮説をクリエイティブ側は考えて行く必要があると思います。
このようなことはクリエイティブ側のマーケッターやデザイナー達は社会に出て1年目に経験している方いいに越したことにありません。

クライアント側が望む成果をクリエイティブ側は、現状分析を行って様々な視点から思考を行い仮説を立てて答えを導き出す必要があります。
思考法として一般的にテクニカルの手法として演繹法があります。
ひらたくいえば演繹法とは、結果につながるような項目や要素となる幾つかの情報を組み合わせながら1つの結論に達し導くというテクニカル手法です。
クライアントが望むような成果をマーケティングを行いながら演繹法などの手法を使い、1つの仮説を立てながら仕事を行います。

次になるべく仮説から基づいた試作品をマーケットに於いてテスト販売をし、それを検証することがとても重要だと考えます。
プロダクト製品などの試作品を市場でテストすることは中小企業、特に零細といわれる企業にはテスト販売での仮説検証については、確かに体力的には難しいと考えますが、仮説を検証をせずに市場にものを出すと いう方が大きな損失につながりかねません。

ただし、私がデザイナーとして過ごした時代よりも現在の方が試作品のテスト販売を行うにも少ないロットで行える環境下にあると思っております...
私が若い時には中小企業ではテスト販売などロットが大きくて、とても頼めるよう状態ではなく大変でした。

とにかくクリエイティブ側は商業ベースで考える際は、必ず現状分析を行いながら仮説を立て、そして検証という思考を持ってことにあたって頂ければと考えます。
作り手は常に仮説を立てるための思考に関して論理的に使える様々なフレームワークをプラニングの際に利用することが簡便になります。

今回もブログにお付き合い頂きまして、ありがとうございました。

文/デザイン・マーケティング担当 太田正信

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