はじめに
前回と同じように今回も私なりに営業手法をマーケティング思考で述べてみたいと思います。
あくまでも私の過去の営業体験ですが、昔はマーケティング思考を営業が多く取り入れるなどは大手企業 以外に一般的な中小企業に於いてはあまり考えられていなかったように思いますが。
近年では、当たり前のように営業手法にマーケティング思考を取り入れています。 以前、デザインとマーケティングの中で消費者商品行動モデル「AIDMA」の方法を説明しました。
その「AIDMA」の方法の元は、広告業のエアレス・セント・エルモス・ルイスが消費者の商品購入行動 過程「AIDA」を提唱したものでした。
その AIDA とは、Attention(注意)・Interest(関心)・Desire(欲求)・Action(行動)と説明しています。
そして、その後エアレス・セント・エルモス・ルイスの AIDA を広告著者であるサミュエル・ローランド・ フォールが発展させ提唱したものが「AIDMA」になります。
今回は、私なりに考えるセールスプロセスを分かりやすい「AIDA」で振り返りたいと思います。 まず、営業担当者として見込み客にセールスをかけるためには、見込み客に対して営業担当者が Attention(注意)を引くだけアプローチするだけの要素を考えているか。
1 つ目の Attention のハードルを乗り越えたら、二つ目の Interest(関心)を引くだけフック的な要素を考 えているか。
Interest のハードルを乗り越えたら、Desire(欲求)のトリガー的な要素を考えているか。
Desire のハードルを乗り越えたら、最後の Action(行動)につながるだけのアンカーを打ち込むクロージ ング的な要素を考えているかだと思います。
私が上記で述べたセールスプロセス以上に販売実績を伸ばす成績優秀な営業担当者は論理的に考えてみえる と考えます。
以前、成績優秀な営業担当者について分かったことがあります。
多くの成績優秀な営業担当者は、自社用の資料をあまり作らず自分でカスタマイズしたオリジナル資料を 作成しているようです。
そのぐらいの努力を重ねていれば、営業成績も伸びて行くように考えます。
セールスをパーチェスファンネルで考える
次にセールプロセスをファンネルで考えてみたいと思います。
マーケティング思考の中で、集客方法でファンネルという用語があります、日本語でいうところの漏斗 (ろうと)別な呼び方として、じょうごともいいます。
パーチェスファンネルの原型はエアレス・セント・エルモス・ルイスです。
人に分かりやすいようにパーチェスファンネル(漏斗)という形で述べたようです。
漏斗は今あまり使用されていませんが、昔の生活では、一升ビンから小さなビンに醤油を入れるときに使用 した金属の道具です。
尚、下記は漏斗の写真になります。
写真・漏斗
セールスプロセスをパーチェスファンネルで考えてみる
先ほど述べたように見込み客に対して営業担当者が最初の Attention(注意)の要素です。
次にの Interest(関心)を引くだけフック的な要素です。
三番目の Desire(欲求)のトリガー的な要素です。
そして、最後の Action(行動)につながるだけのアンカーを打ち込むクロージング的な要素です。 下記は AIDA のセールスプロセスを図に表したものです。
図・バーチェスファンネル
パーチェスファンネルのプロセスを図に直してみると逆三角形になっています。
見ればお分かりのように見込み客を探すために多くのアポイントを取ってから、相手に訪問セールを行い 絞り込むようになっています。
広告業界もこれと同ように見込み客を探すために多くの経費をかけ CM やチラシなどを使用しても最後は あるていどの客数に落ち着くということになります。
しかし、セールスプロセスをマーケティング思考で考察し論理的に考え、近年多く出版されているセール ス書籍の中でも語られているように心理学手法を取り入れて行けば、セールスプロセス自体の精度も高ま って行くと考えます。
以前、私も体験経験セールスを行っていて、一時プロセスをどのよう考えればという過程で悩んでいた経 験もありました。
そこで、マーケティング関係の書籍を買い込んでセールスプロセスを見直すことにより以前よりもセール スでのよい結果に結びつくようになりました。
また、セールスプロセスの構成要素一つ一つに心理学的要素を加えることも効果があると思います。
もし、あなたの営業成績が思うように伸びない際は、まずは一度セールスプロセスの見直しと自分専用の セールスアプローチブックを作成してみたらいかがでしょうか
出典:フリー百科 wikipedia.「パーチェスファンネ」フリー百科 wikipedia.「E.St.Elmo Lewis」
今回もヒューマンススキルブログにお付き合いして頂き、誠にありがとうございました。
これからもヒューマンスキルブログを宜しくお願いします。
文 / デザイン・マーケティング担当 太田正信
