以前のブログで、脳の三層構造について述べていましたがもう少し深掘りをしたいと考えます。
例えば、あなたが常識的なことを伝えた話でも、コミュニケーションに於いて冷静な人でさえも相手が聞きたく ないようなことに触れてしまった場合、相手がすぐに感情的になってしまう可能性が高くなると述べました。
また、営業担当者が商談などのセールトークでも理論的になり過ぎると、幾らビジネスに関しての大切な話をしても小難しいことばかりなら、それを聞く相手の脳は認知負担がかかるばかりなので、聞くこと自体がとても面 倒になってしまいます。
前からヒューマンスキルブログでも述べているように、ほとんどの多くの人の脳は大脳辺縁系の感情を中心に生 活をしているからです。
また、幾らあなたが相手のことを思い、よかれと話をしても相手の脳のアイドリング状態を理解しなければ、 相手の情報の取り方次第で、認知や認識違いを起こす可能性を秘めています。
話をする場合は、その時の相手の感情や状況により全く違う取り方をされる可能性があるということを前提で 話をすることを考えておきましょう。
普段から脳が古い大脳辺縁系である感情中心になっていることの方が多いのではないか思われます。
私自身も相手によかれと思いお話したことでも相手の地雷源に踏み行ってしまうこともありますから御注意下さい。
また、本当に人は認知バイアスも持っていますから聞き間違えや思い違いをしてしまう生き物です。
なので、改めて会話の際は上記のことを振り返って貰えればと考えます。
現代の脳はあまり進化していない?
先回のデザインとマーケティングブログでも、美しい花や自然の美しさに惹かれてしまうのかについて TED の 中でアメリカの芸術哲学者デニス・ダットン氏がこのように説明しています。
デニス・ダットン氏や幾人かの学者たちの話では、有史以前からの進化によって育まれたものといわれています。
またスウェーデンのストックホルム大学知覚心理学者のアンジェラ・アオラ博士が、私たちがはじめて相手に会っ た時の第一印象を持ってしまうのも原始時代に培われた資質だとも述べています。
当然、脳の構造や仕組みも生物の進化から来たものであると考えます。
以前のブログにも腸と脳について述べたように大昔の単純な生物は、エネルギーになる食べ物を得るために口が できて、その食べ物を効率よく消化するために腸ができました。
その後に脳ができました。
脳の構造について脳医学者の東島威史博士が、始めに後頭葉と側頭葉そして最後に前頭葉ができたと本の中で 述べています。
以前にも NHK スペシャルで進化について番組放送で眼について述べていたように捕食者に食べられないために 眼の進化があったと説明しています。
現在の私たち人も大昔は、齧歯目科のネズミのように大型肉食動物に捕食されないように眼を進化させ、逃避す ることの意味が脳には色濃く残っています。
このようなことについては、アンジェラ・アオラ博士も本の中で述べています。
なぜ人は相手の顔色がわかるのか
以前のブログで述べた人の第一印象でよく説明されるコミュニケーション於ける法則、アメリカの心理学者のアル バート・メラビアンが提唱した 3V(Verbal/7-Vocal/38-Visual/55)の法則。
コミュニケーションでは、言語情報は 7%・聴覚情報は 38%・視覚情報は 55%となっています。
メラビアンの法則のでは、コミュニケーションに於いては一番重要な情報は視覚情報となっています。
先ほどの進化の過程から振り返ってみるとコミュニケーションでは、相手の表情や仕草また動作を見ることが基本となってきます。
コミュニケーションで多くの方が相手の表情を中心に見ていると思いますが、なぜ相手の顔色の反応がすぐに 理解できるかというと脳にあるスピンドルニューロンの働きによるものだとスウェーデンの行動科学者のレーナ・ スコーグホルム氏が述べています。
スピンドルニューロンは他のニューロンに比べて樹状突起が二つしかないための脳内の情報が早く伝えわると述 べています。
例えば、それなりにセールスの経験がある方であれば、企業担当者の顔色を覗えば、相手のこころの状態が手 にとるように理解できると思います。
京都大学霊長類研究所の林元治博士の論説では、大型類人猿の脳にある前部帯状回にスピンドルが存在してい ると説明をしています。

このようなことから大型類人猿である人もコミュニケーションでは、相手の表情や顔色などを覗いながら相手の 感情を上手く読み取ることができると考えられます。
また霊長類には二つの機能が異なっている視覚伝達経路があり、空間情報の把握認識経路や物の動きと位置の 把握認識経路がありますが、arXiv に於いてイギリスのヨーク大学のデビッド・ピッチャー博士が論文で社会的 知覚のための第三視覚回路があると示唆しています。
このように社会性を持った類人猿にはノンバーバルコミュニケーションに於いて自己と他の関係をより円滑するた めに備わったと考えられます。
また以前から伝えているように私の仕事の一つは営業販売指導を行っています。
ブログでもノンバーバルコミュニケーションについての考え方をつらつら語っておりますが、ノンバーバルコミュニ ケーションの基本は、相手を正しく見れるような観察眼を持って洞察しなるべく正確に分析をすることだと考えて います。
下記に述べる性差のことについてですが、これはあくまでも私としては差別ではなく区別として述べます。
人を正確にみる観察者としては、昔からひょっとすると女性の方が得意ではないかと思っています。
世間には、男女様々な能力ある方がいると考えますが、私の体験と経験そして人に関する知識で得たことで女性 の方のほうが対面相手を細かく観察しているとのではないかと思っていますが、あなたはどう思われますか。
出典:2025 年 1 月 20 日 . 株式会社サンマーク出版(刊). レーナ・スゴークホルム(著). 御松由美子(訳). 「あいては人か話が通じないときはワニかもしれません」・2005 年 3 月 24 日 . 日本放送協会 .NHK スペシャル 「生命大躍進」/2023-04-25 10:50:23.(著者)林 基治 . 一般社団法人 日本霊長類学会(刊).「大型類人猿の前部帯状回」(anterior cingulate cortex) に存在するスピンドル細胞について霊長類研究 (ISSN:09124047) https://www.jstage.jst.go.jp/article/psj/19/1/19_1_107/_article/-char/ja/ (info:doi/10.2354/psj.19.107)・ arXiv. The Third Visual Pathway for Social Perception「. 社会的知覚のための第三の視覚経」https://doi.org/ 10.48550/arXiv.2512.09351・2025 年 9 月 25 日 . 株式会社サンマーク出版(刊)東島威史(著).「脳が 欲しがる本当の休息不夜脳」
今回もヒューマンススキルブログにお付き合いして頂き、誠にありがとうございました。
これからもヒューマンスキルブログを宜しくお願いします。
文 / デザイン・マーケティング担当 太田正信
