先回、私なりのニーズについて述べました。
今回は、シーズについて述べてみたいと思います。 シーズを辞書で調べると、英語のSeedsからきており日本語ではタネという意味になります。
マーケティングに於いては「企業が商品や製品などの開発によるモノ」、「製品などの提供するモノやサ ービス」などを示します。
自社が提供できる元になる商品や製品などを開発し、販売市場に於いて見込み客などに支持されるようなモノやコンテンツなどのプロダクトやサービスなどを作り出すことが企画立案するプランナーやクリエー ターには要求されます。
先回も述べたように各業種に於けるプロダクトやサービスの市場は、ほぼレッドオーシャン化された業況です。
その中で、ブールオーシャン分野のプロダクトやサービスの企画立案は、プランナーやクリエーターには至難の業だとは思いますがそれでも果敢に挑戦しなければなりません。
日頃から企画立案する多くのプランナーやクリエーターの方々は業務などで様々な情報収集や市場調査を当然のごとく遂行していると考えますが。
メリコとチリコの法則
商品・製品などの企画立案で新しいモノを生み出して行くことにクリエーターは苦しんで、悩みながら試 行錯誤し挑戦していると思います。
たまにブログで述べている経営者の方の話しでモノ作りを発想する際に、そのモノに加えるプラス要素が あるか、また反対にそのモノに差し引くマイナス要素があるかで考えていると述べていました。
随分前の話しになりますが、私は商品企画製造メーカーに勤めていました。
その会社に商品企画室があって企画デザイナーとして入社し、同僚と一緒に半年間ほど勤務時間の午前中 だけデザイン研修を受けていました。
当時、大学のグラフィックデザインのカリキュラムでは習わなかったことなどを研修で教えて貰いました。
研修内容の中一つで、企画室長から商品のアイデアを思案する際にチェックリストであるメリコとチリコ の法則があるというのを教えて貰いました。
新しく商品企画の立案する際にメリコとチリコの法則やオズボーンのチェックリストの手法などを覚える とよいとも話していました。
また当時の商品企画室にはデザイナーが忘れないようにするためメリコとチリコやオズボーンなど他に幾 つかの図表などが企画室に貼ってあったことを今でも覚えています。
広告宣伝の電通に在籍していた伊吹卓がメリコとチリコの法則を提唱しました。
伊吹氏曰く市場に出して売れる商品には共通点があり、また売れない商品にも共通点がありメリコとチリ コは売れる要素と売れない要素を表している一つの指標になります。
メリコの法則とは、売れる商品や製品の三要素を示しています。
対してチリコの法則とは、売れない三要素のことを示しています。 下記の図がメリコとチリコの表になります。
メリコとチリコの法則には、売れるモノと売れないモノの要素をピックアップしています。
確かにシーズを満たすためにアイデア発想する際には有効な要素です。
オズボーンのチェックリスト
米国の実業家アレックス・F・オズボーン氏がオズボーンのチェックチストを提唱をしました。 彼はブレインストーミングの手法も有名です。
オズボーンのチェックリストはモノを生み出す際のアイデアの思考法としては使いどころがあると考えて います。
下記の図がオズボーンのチェックリスト表になります。
先ほど述べた私が尊敬する経営者が話していることもオズボーンのチェックリストの説明の 1 つを明示し ているようなことだと考えます。
先ほど述べたように自分が属している業界の商品や製品の新しモノを企画立案する際のアイデア発想とし てシーズを満たす要件には、ピッタリとくると思われますが如何でしょうか。
確かにシーズを思考するのは大変だと考えますが、今回のメリコとチリコの法則やオズボーンのチェック リストなどをアイデア発想の際に組み込んで考えて貰えればと思います。
出典 : フリー百科事 .Wikipedia「アレックス・F・オズボーン」
パッケージ戦略 110 ヵ条、伊吹卓(著)、日報出版 2005 年発行
事典おもしろカラー・マーケティング、伊吹卓(著)、中央経済社 1997 年発行
創造力を生かす、A・オズボーン(著)、創元社 1969 年発行
ビジネスフレームワーク図鑑、小野義直・宮田匠(著)、株式会社翔泳社 2018 年発行
今回もデザインとマーケティングを読んで頂き、誠にありがとうございました。
これからもプルーゲンのブログを宜しくお願いします。
文 / デザイン・マーケティング担当 太田正信