始めに
株式会社プルーゲン/デザイン担当の太田です。
私は元々、美術系の短大を卒業し製造メーカーで商品企画と生産部の仕事を十数年行っていました。
その時の環境によって商品企画のためにデザインをし、市場調査などのマーケティングを覚えることになりました。
当時、会社の同僚と一緒に企画部の室長からデザイン理論など、改めて学校では習わなかった事など教育指導を半年ほど受けました。
その室長と出逢った事でお陰様で後々、この経験が非常に役に立ち今の私にとっては宝になっています。
これからデザインについて自分なりの考えを月に一回ずつ記事を書いて行きたいと考えています。
デザインとマーケティング、第一回目は「デザインとは」です。
まずは、デザインについて考えてみたいと思います。
本題に入ります。
「デザインとは」などと書くとコンセプトとして余りにも色々な意味合いがあり広がりすぎ抽象的すぎますので少しテーマを絞りたいと思います。
「デザインとは」を「デザインを行う」に変えると少しはテーマのコンセプトが絞られると思います。
デザイン業界は幾つもありますが、大きく分けるとグラフィックやインダストリアル、Webなどと考えます。
尚、ここで書くデザインについては、商業ベースとして表現をします。
その中で一貫して通っている事は、対象となるターゲットが存在しているということです。
ターゲット無しでは、商業ベースデザインとしては無意味だと私は考えます。
まず第1に多くのターゲットになる人に関心を持って貰うためのデザインが必要になります。
第2にデザイン料を支払うクライアントの条件や要望があります。
この大きな2つの課題をどのように上手く取り入れて行くのかが、デザイナーの資質と技量になると考えます。
私の場合の仕事のやり方としてサービスや商品購入をして貰えるターゲットを絞ったうえで、クライアントの要望や条件などに当て込む事が多いと思います。
私もデザイン関係の仕事に45年ほど携わっていますが、未だに2つの課題では悩む事が多いのも事実です。
どうして知識が必要か
現在では、私が学校でデザイン実習を受けた時代のアナログ技術指導をされた時よりも遥かにデジタル技術によって、美しく描くデザインが可能になりました。
ということは誰でも美しく見せるデザイン的な技術は持てると考えてもよいと思います。
そうすると他者と技術的に美しく見せるデザインでは差別化が行えませんから、技術的に美しく見せること以外で考える事が必要になってきます。
デザインの表現を差別化させるためにデザイナーとして自己のテーマを作り熟考して行くことが求められます。
デザインに携わっている多く方も単にデザイン書だけでは、どこか足りないと思っていると考えます。
私は販売のコンサルタント業務も兼ねていますから必要に追われて、なるべく様々な書物などに目を通すようにしています。
私の経験を書きますが、バブル経済が破綻した時代を経験した者です。
当時はクライアントの倒産などがあり苦しみ悩む中で多くの書物と出会った事で仕事の指針となり、ずいぶんと助けられました。
デザイン以外の書物を手にする事によって仕事の知識として将来の蓄積になり重要になると考えます。
人は誰でも手っ取り早くノウハウを得たいという気持ちがある事も私にもよく分かりますが、日本には急がば回れという言葉もあります。
焦らずに色々な知識を得て貰う事がデザイナーとして大切だと思っています。
デザイン系以外の知識が必要か
このブログを見ている方の中で、別にデザイン以外の知識など必要ないと思っている人もいるかも知れませんが残念ながらそれだけではだめです、以前の私もそのように考えていました。
私自身、幼い頃より絵の表現が大好きだったので美術系の学校に行き、毎月デザイン書を購読していました。
社会に出て勤めだすとデザイナーがプロとして仕事をして行くためには、デザイン書だけでは当然ですが足りません。
時が過ぎれば過ぎるほど、様々な知識が必要となる事は誰でも身を持って分かる時期が必ずきます。
私が思うデザインと知識に関しては次回の「デザインを考え、振り返る」でもう少しお話したと思います。