先回デザインとマーケティング(47)の最初に時代変化と消費傾向について述べました。
その中で、モノを所有しないリキッド型消費について述べました。
これから世界経済が今以上に悪くならない限り日本国内の消費傾向はリキッド消費維持の傾向が続くのではな いかと私はみております。
そして前々回のブログで述べた推し活マーケティングに関してもこれからも暫く続くと思われます。
なぜ、そのように考えているかといえば現在の Web の発展と人工知能の進化によって専門家が持っているよ うな知識がスマートフォンを持っていれば誰にでも手に入れることが常態化しているからです。
また、ヒューマンスキル(48)でも著作家の山口氏が説明していることについて納得しているからです。
そして、私なりに現在から過去約二十年間ほど国内経済市場の商品やエンタメを含めた消費動向と Web に於 ける話題などをみていました。
上記ような観点からもはや山口氏が書籍の中で述べているように「論理より直感」「分析よりも統合」「理性よ りも感性」と説明をしていることから顧みると、これからのコンテンツ制作を改めて考えて行く必要があると 思っています。
他のマーケッター達の記事を読んでも商品の広告宣伝コンテンツ制作においては商品の機能や性能を語るより も感性や感情に訴えかけた方がよいのではないかと述べています。
上記で述べているように今後のマーケティング政策においては、多くの人たちが共感するように感情や感性に 訴えかけた方がコンテンツが果たす役目が大きいではないかと思われます。
感情消費について
感情消費のことについて述べる際に以前、石津智大氏著作の「泣ける消費」という書籍に関してほんの少しばか り説明をしたと思います。
「泣ける消費」の表紙に「人はモノではなく感情を買っている」とコピー表現しています。
コンテンツ制作の変化の章でも述べているように消費者は「愉しい」「感動したい」「驚きたい」「嬉しい」 などの人が共感する商品を今後ますます求めると考えます。
もう、ありきたりの商品や製品の機能や性能の説明をするメリットのコンテンツでは、消費者のベネフィット 満足までには至らないような状況に陥っています。
そのような商品や製品では、消費者の購入意欲さえもなくなります。
推し活文化が認められているのは、推し活になっている人やコンテンツが夢が持てるファンタジー要素が多分 に含まれているからだと私は推測しています。
それにより新たにベネフィットも生まれてくるのではないかとも思います。
人はリアルな世界を生きていますが、必要とされるのはベネフィットを生むバーチャル感がありながらも現実 感を生む世界をコンテンツに求めています。
ヒューマンスキルのブログで少し述べておりてますが、人が人らしくあるのは想像力と創造力だと考えていま す。
これも推測なのですが、これまで書物などを参考にして考えると人が進化して文明社会を持てるようになった のは、想像力と創造力があればこそ発展したのだと考えます。
先ほどから山口氏の説明であるように「理論」「分析」「理性」よりもこれから美意識の感性やセンスを感じら れるような人やコンテンツがより求められると思っています。
「愉しい」「感動したい」「驚きたい」「嬉しい」などの感情表現要素がともなわない消費は、よほどのことがな いと必要とされなくなるのではと考えます。

人は常に情動欲求を求める
人はどうして美を求めているかというと男性や女性に関わらず、子供も大人も美しいモノが好きだと考えてい ます。
先ほどから述べているように、それは人の進化の歴史から始まっています。
例えば、ホモ・サピエンスが大昔に描いた壁画ではラスコーの壁画が有名ですが、今年 2026 年 1 月 22 日の 読売新聞オンラインの記事によれば、考古学調査で最古の洞窟壁画はインドネシアで発見された約 6 万 7800 年前になりました。
このように大昔から目に入ったモノを美しく描くという本質的な習性があります。
また、どうして私たち人は、美しい花や自然の美しさに惹かれてしまうのかについて TED の中でアメリカの 芸術哲学者デニス・ダットン氏が説明しています。
デニス・ダットン氏や幾人かの学者たち話しでは、有史以前からの進化によって育まれたものと今いわれてい ます。
そして、脳科学者の中野信子氏の書籍の中で、大昔の狩猟採集時代にヒトが美しい食べられない貝類を装飾品 として使用していたと述べられています。
様々な心理学者たちの実験調査で、キレイな花の写真や美しい風景写真などを観るだけで人のストレスは解消 されるとしています。
やはり遠い昔から多くの人は美しいものには、当たり前のように絵を描きたくなったり、美しいモノとか価値 があると思う書画骨董などを手に入れたくなる衝動に惹かれてしまうようなのです。
また、エンタメ系の推し活アイドルの多くは均整のとれた美しい顔、格好いい顔、可愛いい顔などの歌手が 多くいます。
どうして、人が均整のとれた美しい顔が好きなのかも心理学者などが調べて答えています。
簡単ですが、それが人の進化からきたことだからという結論になってしまいます。
まとめ
これからのコンテンツが多くの人により必要とされると考えると、先ほど述べたように美意識的な要素を含む アイコンやファンタジー的な要素のアイコン、また情動的な要素がある「笑う」「驚く」「泣く」「感動する」 「楽しむ」「嬉しくなる」などの感情を満たしてくれるような商品やサービスなどが、市場により強く求められると私は確信しています。
出典:2017 年 7 月 20 日(刊)株式会社光文社(著)山口周「世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛える のか?」・2020 年 10 月 21 日 .(刊)講談社(著)中野信子 .「脳からみるミュージアム」・TED:A Darwinian theory of beauty | Denis Dutton. デニス・ダットン .「美の進化論的起源」・2026 年 1 月 22 日読売新聞オン ライン「世界最古の壁画、インドネシアに...6万7800年以上前に描かれたことが判明」・20212 月 10 日(刊)三笠書房 .(著)ポーリーン・ブラウン氏、(監訳)山口周氏「ハーバードの美意識を磨く授業」・
今回もデザインとマーケティングブログにお付き合いして頂き、誠にありがとうございました。
これからもデザインとマーケティングブログを宜しくお願いします。
文 / デザイン・マーケティング担当 太田正信
